シドニーオリンピック　サッカー男子１次リーグＤ組
日本代表対ブラジル代表
2000.9.20 横浜国際総合競技場

　来ましたぁ！ブラジル戦。勝ち点６で、グループＤ組１位の我らニッポン、しかし、この試合に負け、南アフリカがスロバキアに勝っちゃうと日本は３位に落ちて決勝トーナメントに進出できまくなってしまう。正直、本気中の本気のブラジル相手に引き分け以上ってのはいくら最強の日本代表って言ったって至難の技ってのは分かるでしょ？？消化試合のはずだったんです。でもこんな状況になっちまったら…、応援しないわけいかないでしょ！！日本サポーターが１万９千人集まった横浜国際総合競技場に行ってきました。２００２年の決勝の舞台に集まったサポーターは熱く、ブリスベーンにいるような錯覚を起すほどの応援でした。言いすぎ？

　試合は、前半からブラジルがとばしてきた。日本も必死の防戦をするが、前半５分にゴールを割られてしまう…。左サイドのファビオ・アウレリオのセンタリングを、ファーサイドで飛んだアレックスが、完ぺきに頭で合わせた。ブラジルのゴール…。前半５分。あまりにも早過ぎる失点、横浜の約２万人が氷ついた。

　しかし、日本もひるむことなく攻撃を仕掛ける。少し遠目のＦＫ、３５〜４０ｍくらいってとこかな？まさか狙わないだろってとこから直接！俊輔のＦＫ、「すっげ〜〜！！」ブラジルのＧＫもはじくのが精一杯だった。「曲げる事より早く突き刺さるＦＫを練習している」と言っていた俊輔のまさにその体現だった。すごかったぁ！！高原、柳沢もゴール前必死に動き回り、三浦が左サイドからの上がりを積極的に見せたり、何度もブラジルゴールを脅かした。ＤＦ陣も、宮本の的確なポジション取り、仲沢の高さを生かしたデフェンスでなんとか１失点のまま防ぎきった。０−１、ガンバったけど惜敗、それでも王者・ブラジルにはとどかなかった…。

　横浜国際競技場では逐一スロバキア対南アフリカの状況が入ってきていました。前半終了０−０。負けている日本サポーターからは「ガンバレ！スロバキア」の声。後半、スロバキアの先制！！横浜国際が揺れた！！２−０。どこからともなく「スーロバキアっ！！」とスロバキアコール。結局その後、南アフリカが１点返したけど２−１。スロバキアの勝利！！

　そうです、そのため日本はＤ組を２位で通過！ニッポン、決勝トーナメント進出決定！！メキシコ五輪以来となる３２年ぶりの決勝トーナメント進出を果たしたのです！！負け試合だったにも関わらず、ブラジル相手に今までやってきた攻めの姿勢を変えず貫き通した日本。そして何より結果オーライではあったけど決勝トーナメント進出決定に横浜の1万９千のサポーターは驚喜しました。「ひっさしぶりに代表戦してきたなぁ」って感じでした。親善試合は何度も行ってるけどさ、やっぱりかかっているものが違うもんね。

　ブリスベーンから遠く離れた横浜で僕らが大いにわく中、選手たちは満足していなかった。今日（２１日）の新聞。選手たちのコメントがいい、ちょっと紹介します。アトランタ五輪経験者の松田「アトランタの時より大したことなかった」、でもアトランタの時はアウダイールは置いといて…ロナウドにロベカルにカフーに…そりゃあの時よりはね。楢崎は「負けて複雑。１０回やったら、４、５回は勝てる」。稲本「もう１回やれば勝てる」。宮本「ブラジルとやれるように上を目指す」との事。対決を終えたばかりの選手にはリベンジの決意が充満していたそうです。ブラジルとも一回やるには決勝戦しかないんだよね〜〜。３０日決勝戦、ヒロシの結婚式はキャンセルかぁ？？

　とにかくなにより次がある！！ヒデと森岡が復帰する！！２３日の準々決勝ではＣ組１位の米国と対戦。ベストメンバーでブラジルと再戦できる決勝まで負けるわけにはいかない。そういう訳でまた観戦行くぞっ！あさって２３日の横浜国際に！！２３日は１万９千じゃすまないだろ！僕らも久し振りに動くから、お久しぶりのビックイベント！詳しくは今日付けの告知にて！！（やす）