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スタジアムに行こうっ!観戦日記2003日本代表対韓国代表
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キリンチャレンジカップ2003
日本代表対韓国代表
2003.5.31 国立競技場

 この日の日韓戦はホントに急遽決まった飛び込み試合でした。本来行われるはずだった横浜国際での東アジア選手権、こいつがSARSの大流行で無期延期になっちまった。5月31日は対中国のはずだったんです。横浜市の要望で「SARSの流行区域との試合なんてできるわけねえだろ!」ってことでできなくなっちゃったわけなのです。んで仕方がないってんで東アジア選手権は延期。でもジーコジャパンとしてはアメリカ遠征もイラク戦争で中止になっちゃっているし、圧倒的に試合数が少ない・・そんなこんなで決まったのがこの試合でした。

 急に決まったってことで、チケット争奪戦も98年フランスW杯予選以来の店頭発売ありでした。この店頭発売、一番平等な方法とも考えられる。ホントに好きな人が誰よりも早く並べば確実に抑えられるわけです。しかし4年前、怖いお兄さんが割り込みしてプレミアチケットをふんだくって帰るなんて事案多発・・(詳しくはコツのコーナー、チケットGET道に)店頭発売は代表戦では幻の発売法になっていました。今回、このSARSトラブルで、チケット発売1週間後には試合というスケジュールもあり、店頭発売にせざるを得なくなったわけです。僕らも並びましたよ、前の晩、23時に並びに行くとすでに16番目・・。こういった行列が全国のぴあセンター前にできているんだから電話でなんか取れるわけがない・・。ぴあの発売分は10分経たずに完売したみたいです。代表を応援しているサイトの書き込みをいくつか読んでみましたが、「本気で応援したい人だけが応援にいけて一番いい発売方法だ!」なんてのがけっこうあった。今回は怖いお兄さんも登場しなかったのかな?

 今回のこの神前試合はなんつったってあれから1年。そうあの歓喜の韓日W杯からこの日でちょうど1年の月日が流れた。その歓喜の渦を僕ら日本より少しだけ長い間味わった韓国が相手。韓国では特番が組まれ、あれから1年を大いに祝うムードが出来上がっていたとのこと。前回の日韓戦、日本代表はアウェイソウル、真っ赤に染まったスタジアムを永井のループシュート(?)で静まり返らせた。韓国としては連敗は許されない、ましてやあれから1年お祝いムードの中、日本はそのムードに花をそえる引き立て役じゃないといけない。韓国は大いにマジ・・。一方ニッポン、あれから1年ってのはあんまり聞かなかった。特番はなかったし「そういえば1年経ったんだっけ」って感じだった。日本と韓国、どちらがいいのかは知らないけど、僕個人としてはあれから1年をあんまり騒がなくていいと思った。この日の代表には大久保、石川、松井と五輪組から新しい血が入っていた。2002年はもう昔のこと、2006年に向かって進んでいるのです。2002年についた大きな差をこの1年でどれだけ埋めることができたのか?韓国に連勝!一昔前じゃありえないこの快挙をやり遂げてほしい、それが見たいそういう気持ちで僕らは国立に向かいました。

 雨・・。つうか台風・・。よりにもよって何も台風こなくたっていいじゃん。朝からまぁ〜よく降っていました。朝9時、千駄ヶ谷に着いたのですが、さすがに台風。行列もたいしたことなかった。チケット争奪戦ぶり、店頭発売の状況から考えて今回は熱いサポーター率が高くさぞ並んでいるだろうと思っていたのですがそうでもなかった。それでも15時過ぎ開門時間になるとまぁまあそっから来たのか行列は東京体育館まで続いていました。仲間が始発に到着、前夜から並んでくれた方たちなどなど協力もあり僕らはそんな中もかなり前!(並んでくれた方、始発で行ってくれた方、本当にどうもありがとうございました。)開門時間には雨もだいぶ小雨になってきていて空も少し明るくなってきた。席争奪戦は今までの国立代表戦じゃかなりぬるかったと思う。僕らもいつもじゃ絶対取れない12番ゲートそばで観戦、韓国サポーターは15番ゲート付近に集結、真っ青の国立に一角、真っ赤が浮き上がっていた。

 キックオフも迫ってきた18時を回ったころだっただろうか?なにやら15番ゲート付近でえらい騒ぎが起こっていました。15番ゲート付近、そう韓国サポーターたちのところです。日本サポーターと韓国サポーターがなにやらを投げ合ってぶつかっていた。日本と韓国両サポーターの間にはちゃんと空席の空間とそこには警備員が配置されていたのですがエキサイトしたサポーター同士はどうにもこうにも止まらない。僕らのいたところからじゃそこまで詳細は見られなかったけど、サポーター同士が物を投げ合っていた。一部取っ組み合っていたようにも見えた。サッカーは国際試合に限らずサポーター同士が熱い応援をぶつけ合ってスタジアムが最高の雰囲気をかもし出しているって思いますが、飛ばしていいのは声だけだと思うわけです。間違っても物やこぶしを飛ばしちゃいけない。困ったことにこのエキサイトしちゃった連中を外野のバカ日本サポーターが「ニッポン!ニッポン!!」と煽るあおる・・。日本と韓国のサッカーを見に来たわけでケンカを見に来たんじゃないでしょ?「オイ!おめえらケンカ煽ってんじゃねえよ!サッカー見に来たんだろ!」って心の中で大いに叫んでやりました。せっかく並んで電話してお金出してスタジアムにやってきたってのにケンカなんてしちゃダメだよね。仲良く楽しく観戦したいものですホント。

 さてさて、先日掲示板でここの観戦日記は試合の内容が書いてないとのお叱りを受けましたが、今回も試合の内容はそうとう薄いです。たいして書くことなし。日本の試合内容、シュート2本が物語っている。ようはね、つまらない試合でした。全体的にドキドキしたところがほとんどなし。簡単な話でシュート打たなきゃゴールにはならないわけで、シュート2本でしかもその2本もぜんぜんおしいもんじゃなかったわけなのです。サッカーシロートの僕がとやかく言うことはないんですけど、濡れたピッチのセオリーなんでしょ?韓国はとくに後半、ミドルからじゃんじゃんシュートを打ってきました。楢崎も大変捕りにくそうだった。ポロっとこぼれたところを韓国攻撃陣がハイエナのように狙っているのがよく分かった。「日本も遠くからでもじゃんじゃん打てばいいのに!!」って思ってみていた。日本は全体的にミスも多かったし何より印象に残ったのはチャンスにならない縦パス・・。攻撃はこればっかりでことごとく韓国DF陣、何ならMFにカットされていた。「あぁ、もっとサイドえぐって放り込んでくれ!」って思って見ていた。「あぁこうやったらいいのに!」をやってくれたのは韓国、85分、カウンターからイ・ウルヨンが低いクロスを放り込む、反応したのはアン・ジョン・ファン、ここまで守りきっていた日本ゴールを揺らした・・。見事な得点だった。まさに日本にやってほしい攻撃を韓国が見事なまでにやってくれちゃったって感じでした。得点したアンもそりゃすばらしかったけど、何がよかったって、イ・ウルヨンからのクロスに怒涛の攻撃!チャンスと見るや攻撃陣が怒涛のごとく日本ゴールに流れ込んだ。誰かに合えばゴールに流れ込む、そんなドキドキさせられる攻撃だった。台風の中詰め掛けた5万3千の観客、静まり返った5万を超える青の中で赤が歓喜の歓声を上げていた。まさに先日のソウルの再現だ。

 きっとこの夜韓国は、W杯からの1周年を日本を肴に祝ったのでしょう。僕が韓国人だったらこんな最高な夜はない、きっと「be the Reds!」のTシャツを着てビールを片手に仲間と大騒ぎしていることだろう。あれから1年、W杯4位の韓国とペスト16の日本、その差はさらに開いたってのが正直な感想。試合終了後、千駄ヶ谷の駅前、ご覧の号外が配られた。「日本、韓国に惜敗」ボロ負けでしょ?失笑してしまったのは僕だけではなかったはず。個人的には日本DF陣がアンにぶち抜かれるシーンを見ていて、「あぁぁ坪井なら抜かれないのに!」ってずっと思っていました。ジーコさん、坪井のデビューをぜひぜひ!!

 つってもこの日の試合は親善試合、気を取り直してキリン杯、コンフェデ杯とAマッチをものにしてもらいたいもんです。8日対アルゼンチン、11日対パラグアイと生観戦はできませんが日本代表にはこの日の悔しさもわすれちゃうくらいのいい試合を望みます。ホントがんばってね!キリン杯、生観戦する方、どうぞ当サイトの「観戦日記」「球迷魂」にご協力ください!いい写真あったらぜひ送ってね!!(やす)

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