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スタジアムに行こうっ!観戦日記20032003年ナビスコ杯決勝戦 鹿島対浦和
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2003年ナビスコ杯決勝戦
鹿島アントラーズ対浦和レッズ
2003.11.3 国立競技場

 鹿島のユニフォームには9つの小さな星が光っている。J発足から9冠、王者の名に恥じない勲章の数、10個目の星で小さな星はその大きさを変えてビックスターとなる、一方浦和にはその星がともったことはない。ビックスターとはじめての星を賭けての決戦。赤と赤(正確にはエンジ)の対決が再び、刷り上ったポスターはシンプルな赤と赤のシンプルなものだった。一面赤に白字で「連覇か雪辱か」また国立が赤で染まる。昨年と同じカード、めぐり合わせか、あれからちょうど1年、また浦和の初タイトルに王者・鹿島が立ちふさがる。望むところ、むしろ僕はそう願っていました。まさに雪辱を果たすなら鹿島しかない!いつもいつもいつもやられてきた相手、思えば浦和は昨年もナビスコ決勝でやられ、そこからリーグでも調子を落とした。いつでも鹿島の赤が浦和の赤を蹴落としてきた。初タイトルを得るなら是非とも鹿島を相手にしたかった。準決勝ともに初戦を落とした浦和と鹿島は2戦目にしてファイナリストのキップを手にした。浦和に至っては決勝に行くには2点差以上をつけての勝利が必要だった。6−1での圧勝、胸を張って決勝に望める。相手が鹿島になって心が踊った、やっぱりめぐってきた。

 僕らサポーターにとっての戦いはその約1月前から始まる。10月11日、決勝戦チケット発売日、浦和はもちろんのこと埼玉県内のチケットショップ前には信じられない光景が広がった、前の晩からどこもかしこもものすごい行列。それを読んでいたうちのタカとののは埼玉県内は無理と判断、横浜まで行って前の晩から並びました。・・ところが横浜にも赤い悪魔の魂を持つ集団が。。チケットショップの店員さんが目を白黒させて「明日は何がるって言うんですか?」と聞いてきたといいます。「代表戦でもこんなことになったことはないです」と店員さん、青よりずっと赤の方がいっちゃっているんです。11日10時発売開始、店頭販売をしていたぴあでは約5分で完売・・。前の晩から並んでいたタカとののは「・・ウソだろ」前の晩から並んでいたってのに完売。呆然としていると彼らの前を並んでいた浦和の集団、悠々と100枚近くのチケットをGETして帰るところ、聞けば数十人で並んでいたとか。どうにか彼らから譲ってもらったといいます。きっと泣きを見た方もすごくたくさんいたんじゃないでしょうか?新宿の金券ショップでは6倍の値で売っていました。19日、FC東京対浦和では飛田給、味スタに「チケット譲ってください」の看板が溢れていたとか。まるでW杯みたいな光景だったそうです。

 さらにサポーターの戦いは終わらない。席取りです。チケット発売直後から国立には行列ができ、試合10日前には浦和、代々木門側には500番を超える行列(正確にはガムテープの)ができていたとのことです。さらにこの試合は再選だけに昨年の大混乱の反省を生かした異例の競技場運営があった。代々木門は浦和サポーター、青山門は鹿島サポーター専用の入り口とし、千駄ヶ谷門は開門自体を1時間遅らせて指定席の専用入り口とした。競技場側も人気クラブ同士の対決にその気合いが伺える。こんな話があちこちから入ってきて、当日仕事を恨む僕がいました・・。

 3日14時05分キックオフ、ここからはTV観戦の観戦日記、たいしたことは書けません、悔しい・・。生観戦した幸せな方、どうぞ観戦レポを送ってね!多くの出場停止、けが人を抱える手負いの王者・鹿島と爆発的攻撃力を誇る好調の浦和レッズ、浦和がじゃんじゃん攻めて、鹿島がいかに守ってカウンターを制すことができるか、そんな試合展開が予想されていました。まさに予想通りの試合展開だった。浦和は試合立ち上がりから気持ちのいい攻撃サッカーを魅せてくれた。先制点は浦和、前半13分、思ったよりずっと早く、そして見事に取るべき人たちが生み出した。中央から右サイドに流れた田中が左足、中央で待っていた山瀬の頭にドンピシャリ!山瀬のヘディングシュートはゆっくりと見事な放物線を描いて曽ヶ端の頭上を越えて鹿島ゴールに吸い込まれた。決して簡単ではないシュート、田中、山瀬の攻撃陣が見事なまでに先制点を演出した。割れんばかりの歓声が国立を包む!さらに浦和の気持ちの良い攻撃が続く。僕ら浦和サポーターにとっては至福の時間が続いた。前半も終了間じかっていう前半36分、アクシデントが起きた。小笠原のCKをクリアにいったエメと坪井が空中で衝突、倒れこんだ。特に坪井の頭からは激しい流血、雨でぬかるんだピッチに先決が流れた。一次エメと坪井が治療のためにピッチの外に。ふといつかの天皇杯決勝戦を思い出した。確か鹿島対清水、賛否両論だったんだけど、相手の隙を突いて鹿島がゴールをふんだくったことがあった。鹿島がここまで9冠をなしえているひとつの要素にズル賢さ、抜け目なさがあると思う。けっして鹿島はふたりがピッチ外にいるからと手を抜くはずがない。ここぞとばかりの大チャンスと攻めにくるに決まっている。またそれをものにする実力と経験を持っているのです。思えばこの試合一番の大ピンチはココだったように思う。9人の浦和に襲いかかった鹿島はやはりしたたかにゴールを狙ってきた。見事だったのが都築、片足での好セーブでゴールを許さなかった。この日は浦和のDF陣も見事なまでに安定し集中していた。坪井は15針を縫う重症でドクターから縫わないとピッチには出せないといわれていたそうだ。交代か続投か、オフトは続投を選ぶ、鹿島が見せた貪欲なしたたかさに対して浦和もしたたかさを見せた。坪井が戻ってくるまで時間を稼ぐ。タッチに逃げファウルをもらえばやっぱりセットプレーに時間をかけて、そのしたたかさは優勝をものにする資格を充分に感じられた。浦和のこのしたたかさに鹿島イレブンはずいぶんとイライラしたように思える。結局、坪井は前半戻ってくることなく前半が終了、1−0で折り返した。

 鹿島としては1点のビハインド、計算が狂ったことでしょう。後半も思ったよりずっと前のめりにプレーしていた。そこを逃さなかった浦和は後半も気持ちいい攻撃サッカーを展開、守ってから攻撃に移るまで見事にシンプルにカウンターを見せて、こ難しいことは僕には分からないけど単純に強かった!後半3分、追加点はまさにシンプルと個人技、ハーフウェーラインより後ろから平川の縦パス、反応したエメがその俊足で曽ヶ端、大岩をかわして無人の鹿島ゴールへ流し込む、2−0、ますます得点しなければならなくなった鹿島。11分にも速攻から田中が個人技でDFふたりをぶち抜いて右足を振り抜いた!ホント芸術的ゴール、MVPをかっさらう決定的ゴールを決めた。3−0、さらに勝負を決めたのは小笠原のこの日2枚目のイエローカード、昨年のMVPが屈辱の退場となった。司令塔を失い10人となった鹿島にもうなす術はなかった。ちょっとかわいそうな気もしましたが小笠原のイエローは共に後ろからのけっこう悪質なものだったし退場処分は仕方ないところ。小笠原も浦和にいいように決められてイライラが募っていたのでしょう。さらにあとは終了のホイッスルを待つだけとなった後半終了もまじかという時間帯、長谷部からのパスを受けたエメが左足で鹿島ゴールの右隅へ。曽ヶ端の手をかすめて決定的な4点目を奪った。曽ヶ端の悔しがり方が印象的だった。鹿島にとっては屈辱の4失点。浦和レッズが昨年の屈辱をこれ以上ない形で果たした。4−0、スコア的に見れば圧勝!内容も浦和がもちろん押していたけどスコアでははかれない、鹿島は王者らしいサッカーを見せていた。とにかく浦和レッズが昨年の雪辱を果たし、そして初のタイトルを手にした!おめでとうっ!!ビデオ観戦にも関わらず思わず涙ぐんでしまいました。国立にいたら間違いなく泣いていましたね。この日ほど「嗚呼浦和レッズを応援してきてよかった!」と思った日はありません。2003年11月3日僕ら浦和レッズの日になりました。

 試合後、ジーコが田中の代表入りをほのめかしたり、オフトが退団を表明したり、エメが帰化する?とかいろいろ話題がありました。4日、スポーツ新聞一面はさぞ赤く染まっているだろうと楽しみにしていたんですけどね、どの新聞も一面は「小久保電撃トレード!」だった・・。ガッカリ・・。やっぱりまだまだ野球に人気じゃ及ばないんですかね・・。川渕キャプテンもその辺を意識してかしないでか、試合後のコメントに「大阪に負けないよう埼玉県を上げて祝ってほしい」とコメントしていた。歓喜に酔いしれているのは埼玉県民だけじゃありませんよ!MVPを獲った田中のコメントがさらに心を躍らせてくれる、「まだリーグがある。また優勝を味わいたい」とかそんな感じのコメント、2ンドステージ勝ち点1差で2位につけている我が浦和レッズ、最終節は因縁かまたも鹿島が相手、最終節鹿島に勝てば優勝ってのも充分にありえる話。まだまだ心躍る日々が続きそうだ。首位東京Vとの対決、絶対ものにしてほしいものです。(やす)

2003 Jリーグヤマザキナビスコカップ 浦和レッズ カップウィナーズへの軌跡

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米このページで使用させていただいております「20031104h02.jpg」「20031104h03.jpg」はkazu&yasuさんからいただきました!ありがとうございます。

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