FC BARCELONA ON TOUR JAPAN
鹿島アントラーズ対ＦＣバルセロナ
国立競技場 2004.8.1

　さぁクソ熱いこの夏も８月に突入！その初日に迎えるのはリーガエスパニョーラの名門クラブＦＣバルセロナ。ホームスタジアムカンプノウは１１万人を収容する僕の想像を超えたスタジアムです。レアルマドリードとの一戦はクラシコと呼ばれ世界中の注目を集めます。いつかクラシコをこの目でカンプノウで見てみたい！いつかこのスタジアムに行こうっ！で取り組みたいＢＩＧ企画でございます。同じ日、味の素スタジアムではレアルマドリードが東京ヴェルディと対戦している。どうもこっちに注目が集まってしまっていたけどバルサだって名門クラブですよ〜！クラシコ！バルサ対レアルいつかいつか・・。

　そのいつかがいつになるかが分からないものでこの機会にってことで聖地・国立競技場に行ってきました。別に鹿島サポーターってわけでもないのでたまにはいいだろうと指定席、バックスタンド側のなかなかいい場所での観戦をしてきましたよ！ちょっと最近指定席もありだなぁなんて思ってきちゃいました。やっぱサッカーって横から見るのがいいね！この日は特にそう思わされるプレーが飛び出しまくってましたしね。

　キックオフは１９時、指定席ってことで１８時半くらいに千駄ヶ谷の駅に到着。この前の浦和対インテル戦と同様にお祭りムードが国立周辺を包んでいる。国立に向かう道、いつものようにパチもののユニフォームが売られているが、今日はどこの露店もバルサのユニフォームばっかり。それでもそんな中に混じっているライバル・レアルマドリードのユニフォームがなんだか逆に目立って見えた。

　日が暮れてオレンジに染まった国立競技場のバックスタンドＳ席。メインスタンドの後ろには新宿ビル軍がそびえ立っている。街にあるスタジアム、他のスタジアムにはまだまだ持てないなんともいえない臭いが国立にはある。まだ夕暮れの中、両クラブの選手紹介が行われ選手入場、キックオフを待つばかりとなった。さぁ今日のゲームを左右するサッカーボールはどこから？国立に詰め掛けた５万の観客、そして選手たちも注目はオレンジに染まった東京の空へ。ヘリがブンブン飛んできてパラシュートからぶら下がったサッカーボールがゆらゆらと国立のピッチに舞い降りた。なかなか派手な演出じゃないの！お祭りムードむんむんの中、キックオフ。

　試合はね〜、なんていうか鹿島が手も足も出なかったってのが感想です。この前の浦和対インテルみたいなことにはまったくならなかった。鹿島はチャンスすら作れなかった。終始バルサがやりたい放題！なかなかまじめに試合にのぞんでくれたとは思いますがそれでもそこは親善試合、勝つより魅せるを意識したようなプレーの数々、特にすごかったのがやっぱりロナウジーニョ、手を明らかに抜いている場面が多々あるもワンタッチで鹿島ＤＦをスパっと切り裂く。振り向きざまにここしかないって精度のスルーパス！「あいつは目が後ろにもついているんだきっと！」終わってみれば新加入のＦＷジュリが２得点１アシストの大活躍などで５−０と鹿島を赤子扱いして終わっちゃった。

　ＭＶＰはジュリ、でなんかそれに付随する賞だかなんだかがロナウジーニョ、まぁこのふたりが選ばれるのは当然かな？渡された日本ならでは兜をかたどったトロフィーにはバルサの選手たちも興味津々のようでした。正直、この前の浦和対インテルより楽しめた。この日はちょっと高い席でもバックスタンドを選んでよかった！マジではないにしろ魅せるプレーの数々、スペインサッカーのおもろさを見せてくれた。それにしてもバルサは強かったです。鹿島も小笠原、本山など主力を欠くもそれでもＪリーグじゃ１０冠に王手の名門です。それをあんなにもあっさりとね・・。試合終了後、鹿島ホーム側ゴール裏からちびっこの「帰って練習しろぉ〜！」って声が響き渡った。鹿島サポーターも苦笑いするしかなかったですね。

　欧州クラブ来日試合はあとひとつ、今度は８日に東京対ローマを観戦予定。イタリアの首都クラブ対日本の首都クラブ。東京の原監督の言葉じゃないけど「首都のクラブはおもしろくなくちゃね！」日本対イタリア首都クラブ対決！ローマには今日みたいなおもろいプレーを魅せてもらいたいものです。