２００４年ヤマザキナビスコカップ準々決勝
浦和レッズ対横浜Ｆマリノス
埼玉スタジアム２００２ 2004.9.4

　ヤマザキナビスコカップ、今年は過密日程で決勝トーナメントはホームアンドアウェイで行えない、代表選手が参加できるのは決勝だけなどとその意義が疑問視される大会です。とは言ってもＪリーグの３大タイトルのひとつであることに変わりはありません。つうかそんな四の五のはともかくとして、なんだっていいからタイトルが取れればやっぱりめちゃめちゃうれしいに決まっている！ベスト８が出揃い決勝トーナメント初戦、準々決勝は昨年のチャンピオンにして３年連続の決勝進出を狙う我が浦和レッズと２００３年Ｊリーグ年間、そして２００４年ファーストチャンピオンの横浜Ｆマリノスとの好カードとなった。

　このナビスコカップ、正直言ってリーグに比べるとやっぱりちょっと注目度も落ちる大会です。昨年このタイトルを獲って泣くほど嬉しかったのですが、それでも思うのは「やっぱりリーグのタイトルを獲った方がきっともっと嬉しい」ってことです。この辺の思いは観客動員数にもおもいっきり反映していて横浜とのカードであれば４万は軽く超えるであろう埼玉スタジアムでのカードにも関わらず、アウェイ側の浦和席はガラガラだし埼玉スタジアムはご覧のように空席が目立つ。浦和サポーターも「カップ戦だしね」ってのがやっぱあったみたいですね。この日は小雨が降る悪天候だったし仕方がないのかな？僕も行くかどうかを直前まで決めかねてそれでもここんところの好調に「きっと今日もやってくれる！」と埼玉スタジアムに向かいました。

　埼玉スタジアム２００２はこの悪天候で客の入りはあまりかんばしくない。それでも浦和ホームゴール裏はいつものとおり、この雰囲気、やっぱりいつ来ても最高です。座席には赤、黒、白と浦和カラーのフラッグが用意され、選手入場の際にサポーターは天高く掲げました。う〜ん、「やっぱすげえやぁ！」って思ったけど２階席、アウェイ側がガラガラだったのが非常に残念。。超満員だったらさぞかし素晴らしい光景が広がったのに・・。

　試合はね、雨でも行ってよかったです。セカンドステージ開幕３連勝の浦和レッズ。「勝っているチームは動かすな」ってことでここんところのいつもの布陣、トップは永井とエメのツートップ、山瀬がトップ下に入ってボランチは鈴木、長谷部の２枚、右に暢久、で、左に代表に召集されたアレックスに変わってそのまま田中達也が入った。達也の左って大丈夫なのかな？１２分、横浜はゴール前やや左の好位置にＦＫのチャンス。「う〜ん奥の距離だ。嫌だなぁ・・。」案の定奥の描いたカーブは都築の右手をはじいて浦和ゴールへ・・。一瞬静まり返る浦和ゴール裏・・。そんな僕らの不安も今の浦和は速攻でふっ飛ばしてくれる。１６分、得意の右サイドを駆け上がった山田から絶妙のスルーパスが中央へ。でもそこまで早いパスじゃなかったし、なんか横浜ＤＦが一瞬ぼ〜っとしている間に切り裂かれちゃったって感じ。これに見事に反応したのが２列目の山瀬、横浜ゴールに流し込むだけの見事なゴール！１−１同点！さらに今度も右から駆け上がった永井のクロスはＤＦに阻まれるも横浜ゴール前に反応したエメが難しいバウンドを見事に流し込む！逆転！！さらにエメは自ら得たＰＫを決めて３−１、浦和の攻撃陣が見事に点に絡んでいる。でもやっぱり全体的にこの日は右からの攻撃が目立った。達也の左はあまりいいことなしだったでしょうかね・・。

　この後、１点返されるも３−２で浦和は３年連続のナビスコカップ準決勝進出を決めた。それにしてもここ数試合の公式戦。ヒヤヒヤものです。確かにいい勝ち方をしている。セカンドステージ、開幕戦の神戸戦、３節の磐田戦、そしてこの日の横浜戦、全部３−２。同じ１点差でも１−０より３−２の方がやっぱおもろい。でもいつもヒヤヒヤもの・・。平均失点２じゃカップは勝ててもリーグを制するのは難しい。点が取れる攻撃陣にかすんでしまいがちですが、今の浦和のテーマはディフェンスです。失点を１に抑えられるなら今の浦和なら２点以上は取れる！「カップ制覇よりリーグ制覇の方がうれしい！」でも「カップもリーグも制覇はもっともっとうれしい！」で、「カップもリーグもんで２００５年の元旦も忙しかったらもっともっともっとうれしい！」昨年、浦和が好調の時も言っていたわけです。「ひょっとして３冠！」「んな訳ねえだろ！」と失笑されてきたけど今年こそ！

　試合終了後、ここまでずっと小雨だった埼玉スタジアムは恐ろしい大雨に変わった。浦和美園駅に向かうと駅員がトラメガを持ってなんか叫んでいる。「ただ今、大雨、雷のためＪＲ線は遅れて運行しています」まじすか・・。明日仕事だし早く帰りたいのに・・。でもいいや、浦和が勝ったから！！