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スタジアムに行こうっ!観戦日記2004浦和レッズ対横浜Fマリノス
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Jリーグサントリーチャンピオンシップ2004第2戦
浦和レッズ対横浜Fマリノス
埼玉スタジアム2002 2004.12.11

 さぁ決戦です。チャンピオンシップ第1戦は1−0と惜しくも我が浦和レッズの惜敗となりました。つっても内容は横浜でしたが・・。でも1点差、この2戦目で2点差以上で勝てばひっくり返り、そして今年の浦和レッズの爆発力からすればひとたび乗ってしまえば2点なんてあっという間に獲ってしまうことでしょう。浦和サポーターは優勝を信じているし横浜サポーターだってそんなことは分かっている。どちらにとってもまだ前半が終わったところで1点差、折り返したところ、今日で決まるんです。

 この日のキックオフは19時30分、遅いよ〜・・。埼玉スタジアム2002に向かう前にちょっと浦和の町に寄り道。浦和の町はレッズのセカンドステージ優勝に沸き立っている。あちこちに浦和レッズ優勝のチラシ、のぼりが夕方に埼玉スタジアム2002に着くとご覧のようないつもの超のつく行列、すげえすげえ。スタジアム周辺、で入場してからもスタジアム内いたるところに「声を出せ!」のチラシ。この日の浦和のサポートは声、シンプルだけどこれが一番!

 この日のキックオオフは19時30分。だから遅いって・・。でも明日はお休み、今日ここで年間王者の歓喜に酔いしれることができるのならそのまま浦和の町に出て行って燃え上がる浦和の町で美酒に酔いしれよう。アフターファイブもとい、アフター21の予定まで決めて僕はここで歴史の証人になろうと開門を待つ。開門は16時30分、うっすらと埼玉スタジアムは薄暗く夕焼けに染まり始める。17時、辺りはすっかり暗くなって埼玉スタジアムの証明が浮き立ってきた。まだ開かない。で、開門はやっとこ18時をまわった頃、遅すぎだって。

 開門後の自由席争奪戦、埼玉スタジアムの場合、A自由席でホームゴール裏、さらにアウェイのゴール裏の半分、さらにバックスタンドの1階席前部分までもを含みます。この日のような特別な試合の場合、応援しようとホームゴール裏を目指した人たちはいつもよりずっと多かったはず。リーグの時ならそこまで熾烈にならないホームゴール裏の席取りはそりゃあ大変でした。僕らが入場するともうホントぜ〜んぜん席ないの・・。どうにか譲ってもらってゴール裏で観戦することができましたが悔しい思いをした方もたくさんいたことでしょう。席取りが落ち着いちゃえばそこはいつも超満員の浦和ホームゴール裏、いつもの風景になりましたけどね。

 19時30分が近づくにつれていつも通りじゃなかったのがやっぱり声、いつもいつも浦和サポーターはそりゃすごいけど、この日の「We Are Reds!」の声援はホントハンパじゃなかったです。埼玉スタジアムの屋根に反響しスタジアム内を怒涛の如く包み込む「We Are Reds!」声、声、声、地鳴りのようでした。横浜サポーターの声援はかき消され浦和サポーターたちの異常なまでの声が響き渡る。ホントいつもいつも思うんですけど浦和の応援、一体感は素晴らしい。まだまだこのレベルのサポートができるクラブは日本にはちょっとお目にかかれない。この先、この浦和サポーターたちとまともに応援でもぶつかれるクラブが出現することを待ち望んでいます。浦和以外にもこれだけ熱狂的に地域に愛されるクラブが出てくればもっともっとJリーグも魅力的なものになることでしょうね。

 それにしてもこの日の声援、テレビで見るとどうもいまいちつうか全然分かりませんね。スタジアムにいるアナウンサー、解説者たちはあの雰囲気に興奮気味に「すごいですね〜浦和サポーターたちの声援」「みなさん私たちの声が聞こえるでしょうか?」なんて言っていますけど、当然マイクがバッチリお茶の間にその声を伝えている。スタジアムに行ったことがない方ならアナウンサーの声はバッチリ聞こえて後ろに聞こえるサポーターたちの声援はBGMくらいな感じです。う〜んやっぱりスタジアム生観戦ですね、あの雰囲気、テレビじゃわからねえよ。この日のチャンピオンシップのスタジアムの雰囲気、金を出してスタジアムで味わう価値ありありです。今さらながら思いましたよ、みんなスタジアムに行こうっ!ってね。

 さてずいぶんと話があちこち飛びましたけど試合のお話。第1戦と変わらないメンバーでのぞんだ横浜に対して、浦和は田中を控えに平川を右サイドにおいて山田をトップ下、エメと永井のツートップと第1戦から布陣を変えてきた。うん、いんじゃないの!第1戦、0−1と負けている浦和は挑戦者らしく前半から攻め立て横浜は鉄壁の守備で守りカウンター、見ごたえのあるぶつかり合いになった。第1戦より第2戦の方が当初の予想通り攻めの浦和、守りの横浜の形がが浮き立っていた。

 で、試合詳細は置いといて一番印象的な浦和の得点シーンのお話。正直、中西のレッドは厳しかったと思いました。で、嫌なことを思い出したのが今年のナビスコ杯決勝、ジャーンを退場で失ったFC東京がそれゆえに自分たちのサッカーをかなぐり捨ててでも守り通してタイトルをものにした。この日の中西の退場は74分、横浜は10人になればやることはもう決まってくる。残り時間スコアレスドローに、守り抜く。FKはゴール右からの絶好の位置。でももしこれを決められなかったなら堅い横浜のDF陣がさらに守り抜こうとするDFを崩せるだろうか??あのFK、この日の試合がかかっていました。そんでアレックスの得点、良くぞ入れてくれた!浦和ゴール裏が歓喜に包まれ埼玉スタジアムが揺れた。あのFK、決まっていなかったらしたたかな横浜が相手、90分で試合は終わっていたことでしょう。1−0、残り15分、さらに延長戦、相手は10人、守るわけにはいかないくなった横浜、俄然、有利になった浦和、いける!埼玉スタジアムを埋め尽くした6万の浦和サポーターたちはみんなそう思っていましたよ・・。

 結果はみなさんのご存知の通り、第2戦は1−0で浦和の勝利、第1試合1−0で横浜、これで完全に立場は一緒、それぞれのクラブがそれぞれのホームで1点を奪いそして守り、延長戦へ。延長の30分でも決着はつかずさらにPK戦へ。またPK戦、そして歓喜は横浜へ・・。PKは時の運って感じが付きまといますがやっぱり横浜とこれだけの試合をした浦和ですが何かまだ埋まらない何かの差を感じずにはいられませんでした。

 がっくりと肩を落とした僕は込み合う浦和美園を避けようとセレモニーが始まる前に席を立ちました。出口に向かって静まり返る浦和サポーターの間を縫っているところにMVPの発表、僕みたいなサッカートーシロにだって分かっている中澤しかいない。中澤本人いわくMVPは第1戦の決勝点、第2戦、延長後半にエメを退場へと追いやった河合だろうとのコメントでしたが、浦和のチャンスを徹底的に潰してみせていたのが中澤、僕らからしてみれば「また中澤だよクソッ!」ってシーンがいくつあったか。この日は浦和の攻撃が際立っていただけに中澤の活躍もまた際立っていた。納得のMVPでした。

 それにしても最後のチャンピオンシップ、最初で最後のチャンピオンシップを獲りたかった。浦和の夢がまた目前で砕かれてしまいました。それもまたPK戦で。あと一歩あとホントもうちょっと手を伸ばせばタイトルに手が届く。でもまたスルリと僕らの手の中からこぼれていった・・。それでも浦和サポーターたちの声援はますます大きくなっていくことでしょう。万年最下位、J2降格、それでも熱い応援を繰り返してきた。タイトルをかけて戦う喜びを知ったサポーターたちが背を向けるはずがない。それでも僕らは暖かくも貪欲です。タイトルはいくらあっても満腹にならない。ナビスコ杯、チャンピオンシップ、このふたつの空腹は来年、否、今年満たしてほしい。まだ天皇杯がある。元旦国立、夢の舞台はまだある!2005年元旦あけましておめでとうよりWe Are Reds!を叫ばせてほしい!きっと僕らの貪欲さを満たしてくれることでしょう。僕らの今年はまだまだ終わらない。

 この日のベストショットは迷球魂にて

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