スタジアムに行こうっ!サッカー生観戦絶対推奨サイト スタジアムに行こうっ!サッカー観戦日記
スタジアムに行こうっ!観戦日記ドイツW杯アジア最終予選 日本代表対イラン代表
スタジアムに行こうっ!サイトマップ

2006ドイツワールドカップアジア最終予選
日本代表対イラン代表
日産スタジアム 2005.8.17

 2006年ドイツワールドカップアジア最終予選、最終戦はここまでですでにドイツワールドカップの切符を手に入れている日本代表、イラン代表の対戦です。最終予選首位のイランと2位の日本との対戦、最終予選唯一の敗戦がこのイランとの対戦だった。日本はアウェーでの敗戦のかりをここホーム日産スタジアム(旧・横浜国際総合競技場)で返さなければならない。とはいうものの、この最終予選優勝したら何があるわけでもなく、最大にして唯一と言っていい目的はワールドカップの切符を手に入れること。それをすでに達成している両国の対戦、1位通過をかけた一戦とされたが、まぁ消化試合の色も薄くはなかった。「怪我をせず大きな無理をせず勝ってほしい」そんなモチベーションなもので僕はカテゴリー2、指定席での観戦となりました。もしこれがワールドカップの切符をかけた最終予選最終戦だったなら何が何でもカテゴリー5ホームで叫んでいたんですけどね。…自由席で観戦すべき試合かどうかを選ぶようになるなんて僕もうっかり年をとったものです。

 お話に入る前に、今回、この2006年ドイツワールドカップ予選から日本代表戦チケット販売に取り入れられた登録抽選販売に関して、みなさんはいかがでしたか?今までと違い電話をかけまくる手間もクリックしまくる手間もなくなりよかった面と、申し込みさえすれば熱い気持ちでサポートしようって思っているサポーターも転売目当てのチケットゲッターも関係なく当選するシステムでした。いい面と悪い面ともに持ち合わせていたように感じます。僕としてはですね、どういうわけか今回行われてきた登録抽選販売、申し込んだ試合は全て当選しました。何でなんでしょうか?特にものすごい倍率だった最終予選の北朝鮮戦とさらにその倍率を上回ったバーレーン戦も普通に当たりました。もちろん僕ひとりで全部当選したわけではなく家族みんなで応募しているんですけど誰かが必ず当たったんですね。何か秘密があるのでしょうか?こうやってちまちまちまちまサッカー生観戦は最高です!スタジアムに行こうっ!って訴え続けている健気な僕にサッカーの神様がいつも微笑んでいるんじゃないかと思っているのですが…。これまで通り当選できるのならどんなこの販売方法を継続してくれても一向構わないんですけどきっとどこかでもう止めてほしいと泣いている人もいるんでしょうね。

 僕らの席はバックスタンドのほぼど真ん中、前回のバーレーン戦とほぼ同じ位置でした。最高に観やすい位置です!入場口でもらったブルーシートはこれまでの最終予選のワンシーンがちりばめられていてグッドデザイン、我が家の壁掛けブルーシートもこの日のものに取って代わることとなりました。この日のキックオフは19時30分、指定席もあって18時過ぎに日産スタジアムに着きました。もちろんカテゴリー5自由席はすでに満員になっており最終予選を迎える緊張感、雰囲気を出していました。が、これから戦だっていうピリピリ感は感じられない。これがワールドカップのキップの掛かった最終予選最終戦だったのならスタジアムの雰囲気も選手の雰囲気も、そして試合の内容もまったく違うものになっていたでしょうね。これまでの最終予選のなかでももっともまったり親善試合のような雰囲気がスタジアムを包んでいました。あのいてつくような緊張感を味わいたかった気もしますが、それは贅沢な贅沢な話ですね。前回の試合で決まってくれてよかった!今日はビールでも片手にゆったりと日本代表の試合が観戦できる。最終予選でこんなことができるなんてなんて贅沢なんでしょうか。


▲我が家の壁掛けブルーシートはこの日のものに変わりました

 19時を回るとさすがに指定席もどんどんブルーに染まってきました。19時30分、選手入場の時にはいつの間にかの超満員、ブルーシートと日本代表のレプリカユニフォームで6万6千人もの日本代表サポーターが日産スタジアムを埋め尽くしました。ニッポン!の声援が日産スタジアムに轟く。う〜ん、指定席からの観戦もいいなぁ、すでにビールは3杯目でした。選手入場を迎えてもやっぱり日産スタジアムには最終予選の緊迫感はあまりなく親善試合の臭いでしたね。この雰囲気は選手たちにもそのまま通じるものでした。

 試合は日本が前半から優位に進める。東アジア選手権、初戦北朝鮮戦の敗戦を機に11人全てのメンバーを交代させたっていう荒行事が効いたのか、この日の日本代表には程よい緊張感、気持ちが入っていて観ていて実に気持ちが良かった。トップの大黒は常にゴールを狙っているストライカーの臭いをビンビン放っていたし、両サイドの加地もアレックスも実に気持ちのいいオーバーラップを繰り返した。地味だけてそれをさせる遠藤と福西もなかなかだった。ジーコ監督はレギュラー組に新しい緊張感を与えるためにもの11人総とっかえだったんでしょうね。試合が動いたのは28分、小笠原のパスに駆け上がった玉田のクロスに飛び込んだ大黒、大黒をすり抜けたボールに反応していた加地が無人のゴールに流し込んだ。加地には美味しいゴールだったけどあそこにサイドバックが駆け上がっているんだからこの日いかに日本代表が小気味いい攻撃ができていたか!加地の代表初ゴールで1−0、日本が先制点を決めた。その後も日本の優位が続く、ピンチだったのが前半終了間際、ダエイのシュートが日本のゴールポストを叩いたが大きなピンチはこのくらいだった。

 後半も攻めに攻める日本だったがそこはイランの守備もひかる。切り開いたのが今度は左サイドのアレックス、コーナーキックのチャンスにアレの蹴った低いボールに反応したのがこの日イランゴール前で実にはつらつと躍動していた大黒、イランゴールへと向かうボールは一度FDにはじき出され、「あぁぁ…」と頭を抱えたらイランGKに当たって再びイランゴールへ「あぁっ!」でまたGKにはじき出される「あぁぁ…あっ!あぁぁ〜〜やったぁ〜!」線審は日本のゴールを告げている。ラッキーなゴールではあったけど大黒の放ったヘディングシュートがイランゴールを切り裂いた!2−0、素晴らしい!その直後、中澤がPKを献上し2−1とされてしまうが、日本はそれでも終始ゲームを支配して見事にアウェーのかりをホームで返してみせた。最終予選1位通過、6戦5勝1敗、数字だけでは立派なようだがハラハラドキドキのギリッギリの最終予選だった。まぁそれでもフランスの頃に比べればやっぱり楽だった様に感じますね。


▲帰りに配られたチケットホルダー

▲日本代表サポーターからの熱いメッセージ

 試合終了後、ジーコ監督とイランのイバンコビッチ監督が抱き合う姿も見られた。共に最大の目的を果たした祝福でしょう。終了後のセレモニーでは日本代表、ジーコ監督らがサポーターたちにドイツへの意気込みを語り日産スタジアムは祝福の声援が包み込みました。よくやった日本代表ありがとう!日本サッカー協会からサポーターへも感謝の気持ちなのか、帰りスタジアムを出る際にもチケットホルダーのプレゼントがありました。帰りにお土産もらえるなんてなかなかにくい事をするじゃないですか。さぁ、また来年2006年、ワールドカップっていう至福の時間を味わうことができる!幸せなことに仕事の日程にも恵まれて今回のワールドカップ予選は1次予選から最終予選までホームの試合をすべてスタジアムで観戦することができました。さぁドイツだ!ワールドカップだ!これもスタジアムで観戦できればいいんだけどなぁ。あと1年弱、新しい選手の台頭、ポジションを守る現在の代表、そして代表から落選する選手、今回の東アジア選手権の11人総とっかえがいい刺激になったことでしょう。代表にレギュラーなんていないんです。いつでもそのポジションを日本中のサッカー選手が狙っている。残りの時間、いい緊張感を持って、そして2006年、僕たちに最高の至福の瞬間を与えてほしい。

この日のベストショットは迷球魂にて

スタジアムに行こうっ!>>観戦日記 スタジアムに行こうっ!サイトマップ