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スタジアムに行こうっ!蹴球狂の詩Jリーグ10年の明と暗 2002.5.3
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Jリーグ10年の明と暗

 2002年、W杯を直前に控えにわかに盛り上がるニッポン。思えばこの国にプロサッカーができてから10年の月日が流れた。10年ひと昔とよく言うが、この10年で「Jリーグが日本のサッカーに与えた影響は計り知れない。1997年日本がW杯初出場を決めた時も、日本代表はすべてJリーガーだった。フランスW杯を機にJリーグから飛び出し欧州で活躍する選手も現れ始めた。そんな話はさておき、先日この10年でのJリーグの明と暗をみました。それについてちょっとだけ。

2002.4.20 東京スタジアムホーム側
↑2002.4.20 東京スタジアムホーム側
2002.4.20 東京スタジアムアウェイ側
↑2002.4.20 東京スタジアムアウェイ側
 「観戦日記」でもちょっとだけ触れましたけど4月20日の東京ヴェルディ対浦和レッズ、ご覧のようにホームであるはずの東京ヴェルディ側のサポーターはガラガラ・・。アウェイであるはずの浦和は満員のサポーターが詰め掛けていました。何だってこんなことになっているのでしょうか?アウェイである浦和サポーターの声援でホームであるはずのヴェルディサポーターの声援がヴェルデイイレブンに届かないのです。何だってこんなことになっちゃったんだろう??別にヴェルディサポーターでもないけど嫌いなクラブではないので考えてみました。(ヴェルディサポーターのみなさん、ちょっと失礼なことを書きますけど怒らないでね!サッカートーシロのたわ言ですので)

 振り返ってみるとこのヴェルディってクラブはそりゃ強かった。J発足当時からカズ、ラモス、武田、北沢などなど有名選手、代表選手を多く抱え、名門クラブの名前をほしいままにしていた。読売ヴェルディを名乗り、チケットはいつだってプレミアもの、カズ、ラモスの年俸は2億円にも上った。人気があるもんだからホーム等々力競技場に観客が収まらないので国立での試合が多々、東京ドームに天然芝を敷き詰めて大失敗なんてこともあった。Jの理念であり、世界のサッカーが文化と言われるひとつの理由「地域密着」に反してでもスポンサー名を前に出し、ホームスタジアムで行われないホームゲームが続いた。ヴェルディは読売ジャイアンツのように「全国何千万人のジャイアンツファンのみなさん」的なクラブを目指したのだろうか?かつてはこのようにヴェルディってクラブは超人気クラブでありそれに伴う実力もあった。しかし昨年は降格争いを最終節まで争って、そして今年、4月20日に浦和に初勝利を納めるもあとは全敗・・。今年も大低迷中。。東京スタジアムのあの雰囲気を見れば低迷する理由がホントよく分かった。Jの暗をみました。

 一方、七夕祭りで知られる東北唯一の政令指定都市仙台。昨年のJ1昇格で東北唯一のJ1クラブとなった。開幕前「降格しないのが目標」なんて言っていた清水監督、あれは本気だったのかなんなのか??我が浦和レッズに敗れた以外は全勝!ここまで3位と昇格チームとしては未曾有の快進撃を続けている。この快進撃の要因は山下をはじめるする補強などなど数々あるだろうが、僕が思うに最大の要因は仙台って町にあると思う。この杜の都、仙台スタジアムに詰め掛けるサポーターの声援、応援、本当に素晴らしい。2万人がやっとこ入る仙台スタジアムにいつだって超満員の2万人が詰め掛ける。また東北で唯一のクラブであり、東北にはプロ野球もない。そういった条件も重なって仙台市民ならず東北の人たちを全員を見方につけているような雰囲気がしてくる。スタジアム観客席の100%を覆う屋根の反響で仙台スタジアムには上から下から左右から仙台イレブンへの応援がこだまする。相手選手にとっては逃げ場のない檻の中のようだろう。仙台イレブンにはこれ以上の力の源があるだろうか?相手選手も雰囲気に飲み込まれる。今期第3節、柏に逆転勝ちしたときの柏ペリマン監督「完全に雰囲気に飲み込まれた」とコメント。いつだったか「レフリーまで飲み込まれちゃったんじゃないの?」って判定で勝った試合もあったようだが、(レフリーは絶対飲み込まれちゃダメなんだけどね・・)これも仙台スタジアムの作り出す魔法だったのでしょう。仙台の快進撃にJの明を見ました。

 東京Vと仙台、2つのクラブを引き合いに出してうんちくたれてみましたけど、僕の言っていることはまんざらホラ話でもないですよきっと。かつての名門チームは地域を軽んじてサポーターは離れ低迷している。一方、J2から這い上がってきたチームはサポーターと地域と共にあった。仙台はきっとサポーターがあったからこそここまでやってきたのだと思います。スポンサーに支えられたクラブと町に支えられたクラブ、いったいどっちが人を引き付けスタジアムに足を運ばせるか、大きな声を出させるか。そんな答えをこの前見てきました。J発足から10年、つねに素晴らしいサポーターを集め観客動員数もいつだってNO1、なのに未だ無タイトルっていうクラブがあることから全部が全部そうとも言えませんけど、これから先、町に愛されたクラブが伸びていってほしいものです。浦和がんばれ・・。 (やす)
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