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スタジアムに行こうっ!観戦日記2004日本代表対イラク代表
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日本代表イラク代表
2004.2.12 国立競技場

 2006年W杯は出場国枠が増やされて、アジアの枠も広がります。フランスの時より枠が広がる分、出場の可能性は高まる。そして何より2002年ベスト16に進んだ経験と妙な自信がある。いえね、これは僕の思っていることです。なんかね、1998年に比べると欧州に出ている選手もいるしJリーグのレベルも上がった、代表の実力もずいぶんと上がった、これは事実。アジアじゃ日本はやっぱり抜けた存在になってきている。そりゃ韓国や中国に勝つのはそう簡単な話じゃないと思うけど、何も1番にならなくたってW杯の出場権は得られる。4.5枠、そこには入れるんじゃないのか、なぁ〜んとなくどっかにそんなのがある気がする。でも思い出してみるとやはる襲ってくるのが不安・・。広いアジアのアウェイの恐ろしさ。かつての日本代表がアウェイに飲み込まれたこと、いったい何回あったろう?W杯アジア予選、これを経験している選手って?ヒデだけ・・。こりゃ気を引き締めて応援に行かねば。

 2月18日、ついにはじまる2006年に向けての厳しい戦いの日々。初戦に向けての最後の調整、親善試合、それがこのイラク戦。イラク、中東の強豪、この戦争でベストとはいえない状況の選手たちではあるけれど日本のモチベーションを高めるにはかっこうの相手でしょ!僕も気を引き締めてと言いつつも、この状況でのイラク代表との試合、チケットの売れ行き状況から言っても早く並ぶ必要なしと判断、開門後の17時近くに国立に到着しました。千駄ヶ谷の駅を降りてまず違和感を感じた。「何かが違う」サッカーシロートのこの僕でも誇れるのがここ聖地国立での観戦回数だ。聖地がサポーターの青に埋め尽くされる日には千駄ヶ谷の駅を降りれば嫌でももうビンビン伝わってくるんですよ「今日はここがすげえことになっちゃうよ!」って臭いが。この日の千駄ヶ谷駅前、「今日はここがすげえことになっちゃうよ!」臭(しゅう)いっさいせず・・。「なんかおかしいな??」東京体育館を抜けて国立代々木門へと向かう。国立競技場に近づくにつれて違和感が不安に変わる、「大丈夫か?日本サポーター・・。」

 17時、代々木門をくぐって国立聖地の聖域、12番ゲートをくぐった。がっらぁ〜ん・・。・・ここまでいないと思わなかった。。もうどこでも開いてますよって感じ。A代表だよ?1次予選始まるんだよ??そもそも当日券売っているし・・。日本サポーターはどうしちゃったの??平日開催でさらにこのクソ寒い時期ではあるけれど、それでも代表のカードは埋まっていたのに・・?欧州組がいないと応援に行かないの??18時をまわってもアウェイ側のがらぁ〜ん感は変わらなかった。18時半を過ぎるころになってやっとこホームゴール裏は満員になった。アウェイはそれでもやっぱり空席が目立つ。サポーターがいまいち盛り上がっていない。ってか緊迫感がない。きっと僕と同じだ、なんとなく「アジア予選くらい問題ないはじまるのはまだ1次予選でしょ」って思っている。まぁそれでも最終予選に入る頃には日本サポーターにも火がつくでしょ!このサポーターのぬるま湯な感じを選手たちにはしまったプレーで火をつけてもらおう。

 19時20分キックオフ、前半、火をつけるどころの騒ぎじゃない・・。ボロボロ。。DFは致命的なミスをするし攻撃陣も得点の臭いがまったくせずのお寒い内容。大丈夫か???この内容にサポーターたちの応援も元気がない。トラメガを持った指揮の兄ちゃんが「おい!どうしたんだよ!もっと声出そうよ!もう1次予選始まるんだよ!!」って叫んでいたのが何か痛々しかった・・。この日の観客動員数は38000人、1万以上の空席ができた。声の出ないサポーター、覇気のない選手、さらに声のでないサポーター、悪循環が国立に・・。前半は日本いいとこなしで0−0で折り返した。


▲この日唯一あったかかった代表ホッカイロ

 後半、気を取り直したのか開始早々に試合が動く。小笠原のスルーにアレックスが柳沢の頭にドンピシャのクロス!日本がやっとこ先制点をマークした。この得点は綺麗で素晴らしかった!ここまで左サイドを駆け上がるはいいけど全然いいクロスを出せなかったアレックスがキラリと光った!これで試合が変わる。・・と思ったんだけど、これをきっかけにできず。日本はまたも得点の臭いのしない煮え切らない試合展開に・・。後半面白くなったのはやっぱ中村の登場から。27分、藤田に代わって俊輔が登場するとサポーターもこの日一番の歓声、「俊輔が変えてくれる」きっとみんな期待したんでしょうね。元気のない日本代表の中で俊輔は躍動していた。ピッチを自在に動いて精度の高いパスをじゃんじゃん披露してくれた。39分、俊輔からアレックスへ、ペラルティエリアに走りこんだアレックスは久保を見事に壁に使ってゴールに流し込む。俊輔が起点だった。この得点もお見事!綺麗だった。得点のアレックスもよかったけど、久保の壁パス!ただ得点シーンはよかったんだけど全体的にはだるだるの試合だったってのが感想です・・。

 俊輔はこの日の朝、日本に到着、記者にベンチ入りを伝えられると驚いていたとのこと。俊輔が出ていなったらいったいどうなっちゃっていたのでしょうか?・・それにしても1次予選を控えてこの内容、不安はますます膨れ上がった。正直それでも18日はホームだしね、まず問題ないって思っていますよ。でも万が一があったら終わりなんですよね・・。2006年自国を応援するあの至福の時間がなくなっちゃうんですよね。もう1回気を引き締めなきゃ。18日は声じゃんじゃん出して応援しよう!!クソ寒い中の観戦に寒い試合内容・・得点シーンはよかったけどね。この日、試合前に配られた代表カラーのホッカイロだけがあったかかった・・。(やす) 

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