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スタジアムに行こうっ!観戦日記2004日本五輪代表対UAE五輪代表
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アテネ五輪最終予選
日本五輪代表対UAE五輪代表
2004.3.18 国立競技場

 さぁ決戦です!UAEラウンドを3戦、そして日本ラウンド2戦終えて日本の勝ち点は10、そしてバーレーンも10、得失点差で4のアドバンテージがあるものの勝つのが最低条件、そしてできれば少しでも差をつけての完勝が求められる試合。試合前日には「W杯と五輪」と言うことでいかにサッカーにおいてはW杯から比べる五輪はたいした大会じゃないかってうんちくをたれさせていただきましたけども・・僕は日本人!五輪はでっかい大会なんです。ここはビっと気持ちよく勝っていただいて、若い日本代表がアテネ五輪でしのぎを削る至福の時間を与えて欲しい。願いはひとつアテネの切符。


▲17日、明日に備え刈り込む国立の芝

▲チケット求む!サポーターの姿

 試合前日朝、行列の場所取りのために国立競技場に向かいました。行ってみると国立代々木門側にはすでに50ほどのマークの跡が、まぁこんなもんだろう。前回のヨンパチ観戦の集いから参加いただいているくじらさんがマークしていてくれたところが生きていたので僕はそのまま帰ることに。すると、あれ?国立の門が開いている。ふらふら〜っと誘われるように国立の中に、係員がいたので、
やす「あの〜、国立の中ちょっと見学させていただきたいんですけどいいですか?」
係員「ああ別にかまわないですよ!」
あっさりOKだったので聖地の中へ!国立は数え切れないくらい来ているけどピッチに降り立ったのははじめて。明日に備えて芝を刈り込んでいた。明日のパスは走るぞ〜!なんともいえない芝の匂い、明日ここで決戦。

 18日朝、千駄ヶ谷の駅を降りると「チケット譲ってください」の看板を持ったサポーターの姿が。久々に熱い夜になるかなこりゃって思ったのに、代々木門に着くとまだ行列はぜ〜んぜん・・。平日だからね・・。でも今日はかかっているものがデカイですけどね・・。僕が思っていたよりずっと日本人のオリンピックへの関心がなかったのかな?今回も「ヨンパチ観戦の集い」を催しまして参加いただいたくじらさんが朝から並んでくれたおかげで代々木門のほぼ最前列に並べました。くじらさん、ホントありがとうございます!さらに今回、ヨンパチに参加いただいたtomokoさんも12時くらいに到着、浦和が好きだっていうんで関東の人なのだろうと思っていたら、なんと三重県からの参加でした。朝6時に家を出て東京に飛んできたとか。そうだそうだ!今夜はアテネへの切符を掴み取る大切な試合だ!やっぱこういう熱い迷球魂持っている人じゃないとね!tomokoさんもはるばるお疲れさんでした。

 この日はあいにくの雨模様、16時の開門までもう列整理はしないってんで16時まであちこちぶらぶらして時間潰し。職場に出入りしているヤクルトのおばちゃんからもらった神宮のプロ野球オープン戦で時間つぶしと思っていたのに中止・・。けっこう降っていたんですよ。そんな中でも16時が近づくと、いつの間にかサポーターの行列が国立を取り囲んでいた。

 聖地の聖域、12番ゲートの付近を押さえ僕らの気持ちも高まる。18時をまわると国立は青一色にと染まっていった。19時、まだキックオフまで20分あるというのに応援が始まる。ふふ、なんだみんなやっぱりめちゃめちゃ五輪に行きたいんじゃんか。5万4千詰め掛けた国立は最高の雰囲気に包まれていました。さぁ今回の国歌斉唱は?藤井フミヤさん。久々にビックな歌手ですね!
藤井フミヤ「んん〜〜〜・・き〜み〜ぃ〜がぁ〜よおよ〜・・」
ってハミングっちゃったよ!予想を裏切られた僕らサポーターも大声で国歌を歌い、国と国との戦いを盛り上げる。

 この日のスタメンには山本監督の意思が現れていた。「バーレーンの結果なんて関係ない!うちはUAEに得点差をつけて勝って自力でアテネを切符を掴み取る!」平山をトップにさらに田中、大久保両FW並べる3トップの超攻撃的布陣、松井、山瀬を出さずトップ下を置かない形、実戦では見せたことのない形。大丈夫だろうか?そんな不安をかき消すように、若い日本代表は開始から小気味よく攻撃的に試合を進める。ゴール裏から見ていても日本イレブンの意思がビシバシ伝わってくる「今日は絶対に勝つ!」選手たちの意思は僕らの意思、サポーターも絶対に負けない応援でおおいに沸き立つ!久々に聖地がひとつになっていた。

 試合が動いたのは前半12分、左サイドのゴールライン付近から安部のFK、見事にフリーで飛び込んだ那須がUAEゴールに流し込む!ニッポン先制〜!国立が揺れた。この失点で意気消沈してしまったのはめっきりUAEの元気がなくなってしまう。UAEラウンドでの戦いぶりがまるでウソだったのかのような戦いぶりだった・・。一方的にUAEを攻め立てる日本、さらに前半41分、またも阿部の左サイドからのCKに大久保が合わせて2点目!最高の時間帯で追加点をあげた。ゴール裏にはちくいち西が丘の情報が入ってきていました。応援の指揮をとるサポーターから「今、バーレーンが1−0で勝っているって!」などなど教えてくれていたのです。バーレーンが1点リード、関係ない、勝てばいいんだから。

 後半になっても日本の勢いは衰えない、つうかUAEは覇気なし。早々の47分に、森崎のFKから大久保が強烈なシュート、クロスバーにはじかれて跳ねあがったこぼれ球を自らまたも強烈に押し込み3対0、アテネはもらった!3点リードするも攻撃的な姿勢は変わらずUAEを終始攻めたて続けた日本。「西が丘は今、レバノンが追いついて1−1になったってさぁ!」関係ない!勝てばいいんだ!UAEはもうボロボロ・・、10番エースのマタルが退場処分となりもうUAEに勝つ気は完全になくなっちゃったって感じでした。ボロボロのUAEに助け舟を出すかのように試合終了のホイッスルが鳴る!鳴り止まない僕らの声援!隙間の世代と言われた若い日本代表が3大会連続の五輪出場権を獲得した!歓喜が国立を包む。最高!

 UAEラウンド、日本ラウンド、危ない試合もあった。何やってんの?敗戦もあった。でも最後に最高の試合を見せてくれた日本代表にありがとうと言いたい。この日の国立、正直寒かった。でもそんなのどうでもいい!僕らは歴史に立ち会うことができた、ありがとう!最高の瞬間を見ることができた。でもこれがスタートです。何がうれしいって五輪本戦、世界の未来のW杯を作る選手たちとのガチンコ勝負!今年またあの至福が過ごせるんだ!嬉しい!!

 96年、前園率いる日本代表はブラジルを破るマイヤミの奇跡を起こすも得失点差で決勝トーナメントに進めなかった。2000年、最強と呼ばれた日本代表は徹底的なサイド攻撃のアメリカに苦しみエース中田英寿のPK失敗にベスト8に終わった。そして・・、2004年隙間の世代の日本代表は?2000年のあのメンバーでベスト8なんだから・・否!2002年W杯はどうだった?決勝に進んだのはブラジルとドイツだった。南米予選でひょっとして予選落ちか?と言われたブラジル代表が5度目のWカップをもぎ取ったじゃないか!3月18日僕らは歴史に立ち会えた。言い直しましょう、歴史の前哨戦に立ち会えた今日はプロローグだ。歴史は作り変えるものだ。アテネで新しい日本サッカーの歴史を!メダルを!!

 五輪は若い代表の強化の最高の場所です。2006年ドイツW杯の日本代表に今年の五輪代表がたくさん食い込んでいることを切に願う。「やべえ!キャバクラなんて行っている場合じゃないぞこりゃあ・・。」今の日本代表に危機感を与えてくれ!この日、国立にいてやっぱりいつも思うことを再確認しました。自信を持ってここで訴えることができる!スタジアムに行こうっ!最高だよ!

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