２００４年ナビスコカップ準決勝
東京ヴェルディ１９６９対ＦＣ東京
味の素スタジアム 2004.10.13

　台風２２号の来襲で１０月９日のナビスコ杯準決勝が延期になった。９日、ベスト４が共に戦い決勝進出の２クラブが決定するはずが１１日、一足先に名古屋対浦和が行われる。１−４、浦和レッズが３年連続の決勝進出を果たす。エメルソンの得点、そして田中達也のハットトリック！今期、止まることない浦和の爆発的攻撃力をこの日も見せつけ、浦和が決勝の舞台でこの日の勝者を待つ形となった。

　準決勝は浦和の試合は名古屋でやるし東京ダービーも仕事だしって思っていたらひょんなことから行けることになっちゃった。東京ダービー、味の素スタジアム、近い。で、んじゃ行くかみたいなことになりまして、ＦＣ東京サポーターゆずみのための接待で飛び込み観戦してきました。なんつうの？すでに決勝進出を決めている王者の余裕って言うんですかね、どっちでも上がってこいや！みたいな感じの観戦でした。でもやっぱ望むはＦＣ東京との対戦、今期セカンドステージ、第２節は東京ヴェルディには７−２とＷハットトリックを決めての圧勝だった。で、唯一の敗戦が第６節のＦＣ東京戦、このかりを返したい。もともとこれまでの対戦成績を見てもＦＣ東京とはどうも相性が悪い。だからこそ決勝の舞台で、でかい舞台で叩きたい！上がってこいや！ＦＣ東京、今までのかりを返そうぞ！

　平日だし、味の素スタジアムはそこまで混まないだろうと飛田給へ。う〜ん、やっぱりこの前のＦＣ東京対浦和に比べると明らかに駅前から客の入りが良さそうな感じはしない。日本の首都のクラブ同士の戦い、ダービーだってのに寂しいなぁ・・。ナビスコ杯ってなんかどうも注目度低いしね・・。味の素スタジアムについてもやっぱ明らかにそこまでの入りではない。それでもアウェイ、ＦＣ東京サポーター席は満員なのはたいしたもの！関東の人気クラブだけある！・・それに引き換え東京ヴェルディ、同じ味の素スタジアムをホームにしているってのに寂しい限り・・。このクラブにあの頃の人気が帰ってくるのはいつの日なのか？？それにしても首都のダービーマッチがスタジアムを半分しか埋められないってんだからまだまだ日本のサッカー人気は発展途上ですね。

▲満員のＦＣ東京サポーター側

▲・・ガラガラの東京ヴェルディサポーター側

　この日の人気ぶりを反映してなのか、試合も前半開始からＦＣ東京が東京Ｖを圧倒する。前半６分、馬場の左CKこぼれ球を混戦の末、ジャーンが強引に押し込みＦＣ東京が先制！さらに勢いは泊まらない１４分、この日キレキレの石川が右サイドを小気味よくえぐってルーカス！２点目を追加！前半のうち東京Ｖのボランチ・林が２枚目のイエローカードを受けて退場になるなど前半は完全にＦＣ東京のもの。さらに前半終了間際、石川がまたも右サイドをえぐってドンピシャのセンタリングをルーカスへ、FC東京３点リードでハーフタイムを迎えた。おいおい！相手にならないじゃないの東京ヴェルディ・・。東京ダービーではいつもＦＣ東京を苦しめているイメージがあるのに、この日はいいとこなし。ＦＣ東京がやりたい放題でさらにヴェルディは一人退場と数的不利まで背負って前半が終わる。「決勝は浦和と東京の対決か！ついにタイトルをかけてこのクラブが対決するのかぁ・・」ハーフタイムにはそんな話をしていました。僕の隣に座っていたヴェルディサポーターのお兄ちゃんと目の前に座ったやっぱりヴェルディサポーターのおっちゃんが大人しくなっちゃっているのがなんか痛々しかった。

　ところがどっこい、後半に入ると状況は一変、余裕をこいていたのかＦＣ東京に対し、ひとり少ない東京Ｖが猛反撃！後半開始早々に山田のヘッドで１点を取り返す。１−３まだまだ。なんて思っていたらヴェルデイが生き返ったのは平野の投入から、生き返ったヴェルディが走る走る！シュートのこぼれ球を平本が押し込み２−３、これで分からなくなった！前のおっちゃんと隣の兄ちゃんもイエーイとか言って手を叩きあって生き返っちゃった！一方、隣のゆずみは「ちょっとどうしちゃったのよ・・」とヘコみ気味。さぁどうなる？なんて思っているのもつかの間、平本のゴールから１分後には小林大が右足を振り抜き、まさかまさかの３−３同点！！おっちゃんもお兄ちゃんもめっちゃエキサイティング！「行けるぞ〜ヴェルディ〜〜！！」とか叫んじゃってる。さらに後半ロスタイムに平本が絶好機！シュートはポスト直撃、「あぁぁぁ〜〜〜！！！」東京ヴェルディの劇的逆転はポストに嫌われ３−３、延長Ｖゴールへ、流れは完全に東京ヴェルディ。１０人で後半３点のビハインドを返しちゃった東京ヴェルディの粘りはたいしたもの、逆にこの優位を生かせなかったＦＣ東京には不安が・・。

　でも、そんな不安も一発でかき消したのがルーカスだった。左CKからこの日３点目、ハットトリックとなる劇的延長Ｖゴール！ＦＣ東京選手たちは歓喜のもとで東京サポーターの下へ！決勝行きのチケットを獲得したのは僕が願ったとおりＦＣ東京となった。

　さぁ来たぜ！ゆずみも願ったＦＣ東京の決勝進出、そして初タイトル、フフフ・・いくらめおとでもそれは譲れねえぜ！ディフェンディングチャンピオンが挑戦者ＦＣ東京を決勝、聖地・国立で迎え撃つ！でも東京がホームなんだけどね。願った舞台が整った。望んだカードが実現した。１１月３日、浦和は優勝、タイトルだけじゃない連覇っていうさらならタイトルを！ＦＣ東京は初のタイトルをかけて戦う。なんかこう胸の奥が熱くなってきちまいますよ。

▲１０月１４日チケットもまだ出てないのに場所とり・・

　台風でこの日の試合とともに延期となったのがナビスコカップ決勝のチケット発売、僕はローソンの先行でどうにかこうにかＧＥＴしましたが、先行もそりゃ一般発売の熾烈さを占うようなつながらなさ。そして一般発売、イープラ、１０分でもうなかった・・。ぴあ、店頭に確認したら前日の整理券がなかったら絶対に買えないと言われた。うちらの仲間もみ〜んな泣きをみました・・。なんでもタカ情報によると、一昨年、昨年と決勝進出を果たしている浦和サポーターから抗議の電話がクラブに鳴り響いたことが今回全然チケットが取れなかったことにつながるようです。年間チケットを取ったサポーターたちが「年間チケット買ってサポートしているのに決勝のチケットが手に入らないなんてひどい」ってな内容、それも相当の数だったようで、浦和にいたっては１万２千枚を年間チケット購入者らに優先的に販売、さらにＦＣ東京もやはり年間チケット購入者などへの優先販売を実施したようです。国立には５万５千以上の集客がありますが一般チケットは相当減ったようですね。きっと取れなくって泣きをみた方もたくさんいたでしょう。ネットオークションでも１０倍なんかでも入札があるし・・代表戦の非じゃないじゃん・・。

　ともかく決勝には行きます！連覇します！すげえ楽しみです。僕と気持ちは一緒なのか？１４日国立競技場周辺ををふらふら散歩したら浦和サポーターもう席取りしてました・・。すげえや・・。でも昨年と同様、浦和側にいたっては並ぶのは禁止になりますよきっと。ともかく１１月３日、決戦です。We Are Reds!!