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スタジアムに行こうっ!観戦日記2004横浜Fマリノス対浦和レッズ
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2004年サントリーチャンピオンシップ第1戦
横浜Fマリノス対浦和レッズ
横浜国際総合競技場 2004.12.5

 ついに辿りついたチャンピオンシップの舞台。一昨年はジュビロ磐田の両ステージ制覇、昨年は横浜Fマリノスの両ステージ制覇、チャンピオンシップは今年を最後にして2001年より3年ぶりの開催となる。今年のファーストステージ、3ステージ連続制覇と2003年からの年間王者、横浜Fマリノスが制す。そしてセカンドステージ、最後の最後のステージ優勝を圧倒的勢いで制したのが我が浦和レッズだった。故障者を続出し、満足なメンバーをそろえられなくてもそのやり方をかなぐり捨ててでも常に勝ちを拾い続けたまさに常勝・王者横浜とJ発足から常に圧倒的熱狂的人気を誇るが実力が全く伴ってこなかった、12年越しの祈願を成就させた挑戦者・浦和レッズ。最後のチャンピオンシップにふさわしい最高のカードが実現しました。

 東京を挟んで北にさいたま市、南に横浜市、共に100万を越える政令指定都市、首都圏の人気クラブ同士、そして、横浜国際総合競技場埼玉スタジアム2002と2002年ワールドカップ決勝の舞台を争った日本屈指の素晴らしいスタジアムをホームとしている。日本最大の観客動員数を誇る横浜国際総合競技場、そして日本最大のサッカー専用スタジアム、埼玉スタジアム2002、最後のチャンピオンシップは12万人以上の観客動員数を誇る最大規模のチャンピオンシップになることでしょう。

 初戦は横浜Fマリノスのホームスタジアム、横浜国際総合競技場、前日友人の結婚式で横浜に行く用事のあった僕は、新横浜に列を作りに向かいました。前日だっていうのにすでにすごい行列(つってもガムテープの場所とりですけど)ができていました。当日、朝から並べないものでダメだろうとは思ったのですが一応僕も場所取りをしておきました。

 5日、昼過ぎに横浜国際に到着。やっぱりすでに列整理が行われており昨日の場所取りは水の泡、まぁ仕方がないですね。で、ご覧の行列、すげえすげえ。列は時間を追うにつれて伸びてゆき夕方には横浜国際を両サポーターが取り囲んだ。15時30分には浦和サポーターたちの決起集会が開かれボルテージが上がる。浦和サポーターたちは最後尾から入門、なのにいつの間にかしっかりいつもの定位置にいるから不思議です。

 この日、関東地方には強風が吹き荒れれいました。日が暮れた頃にはその風もおさまり空には雲ひとつないまさに快晴の空が広がりました。美しい夕焼けが日本最大のスタジアムを染める。アウェイである浦和の赤が半分以上を染め上げ横浜国際総合競技場には6万5千人もの観客で埋まった。舞台は整った。

 19時05分キックオフ、珍しくゴールデンタイムにJリーグの中継。この日の試合はTBSが中継した。サッカーファンたちからは注目の一戦ですが果たしてお茶の間の反応はいかに。選手入場時、横浜国際のライトは落とされ入場してくる選手たちにスポットライトがあたる。凝った演出なのかもしれないけど、僕としてはいらなかったなぁ・・。ホームの横浜サポーターたちは大量の紙吹雪を用意していました。2階席から降り注ぐ紙吹雪はライトに照らされそれは美しい。選手入場の際、もっとも多く降り注いだであろうその紙吹雪が台無し。これだけ満員のスタジアムでこれだけ熱いサポーターたちがいるのだからスタジアム側はシンプルでいいと思うんですよね。サポーターたちはそれぞれのサポートを考え最高の雰囲気を作るんですから。

 で、試合。ここではいつものようにつべこべは語りませんけど、王者が王者らしいしたたかさを見せつけ勝利を拾ったって言うのが感想です。ハッキリ言って浦和の完敗。久保とアンの日韓代表トップをケガ、さらにボランチのユをもケガで欠く手負いの横浜なれど、そんなことはシーズンを通してのこと。それでも昨年は年間優勝をもぎ取り今年もファーストを制した。横浜には優雅な王者の王様ぶりはまったく見られないけど、王者らしからぬ王道を持たず常に貪欲にしたたかにとにかく勝ちを拾う。この日も勝ちに対して実にしたたかに浦和のいい所をかき消していた。エメ、永井、田中の3トップには見せ場を作らせず、正直、僕ら浦和サポーターでも穴だと思う浦和左サイド、アレックス、内館のラインを見事に突破され続けた。アレックス、ディフェンス面じゃボロボロにされた・・。横浜の攻撃も坂田が小気味よく浦和の浦和にでる動きでヒヤヒヤさせてくれた。決定的だったのが得点シーン、浦和にとってはきつい恩返し、河合のヘッド・・。1−0、横浜が浦和にらしさを出させず仕事をさせずものにしてみせた。

 玄人好みの試合でした。久々のゴールデンタイムの放送だったのに派手さに欠けた。放送関係者としてはもっと派手に3−2とか4−3とかの試合を望んだことでしょう。でもね、そんなことは関係ないんです。一番大切なのは勝ちをものにすること。それを徹底的に追求してきた横浜がゆえに王者であることを見せ付けた。最後のチャンピオンシップ第1戦はホーム横浜に軍配があがった。

 さぁ前半が終わりました。0−1、最小失点のビハインド。今年の浦和がセカンドを制したのはこういうところからの逆転を見事にやってのけたから。ホームアンドアウェイでの2試合での結果が年間チャンプを決めるのです。この敗戦は前哨戦に過ぎない。より最後のチャンピオンシップを演出するためのプロローグだ。超攻撃的で僕らを魅了してきてくれた浦和レッズのサッカーは2点以上を奪わなくてはいけない崖っぷちのこの状況でこそ爆発することでしょう。過去のチャンピオンシップ、第1戦を制したクラブは全てチャンピオンシップを制しているそうです。Jの歴史に第2戦からの逆転は存在しない。上等!12年間優勝がなかった浦和レッズにこそふさわしいじゃないか、最後に歴史を塗り替えよう。浦和レッズにこそその資格がある。11日、最後のチャンピオンシップの末、逆転優勝を決めたのは我が浦和レッズ、We Are Reds!の声援が埼玉スタジアム、そして浦和の町にこだまする。そんな景色が僕には浮かんできます。11日、真っ赤な埼玉スタジアムには前代未聞の声援が轟くことでしょう。声がかれても叫び続けよう!12年も待ったんだぜ!We Are Reds!We Are Reds!

この日のベストショットは迷球魂にて

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