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スタジアムに行こうっ!蹴球狂の詩マッチメイクの冥利 Last up 2004.6.23
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マッチメイクの冥利

 2004年Jリーグファーストステージ、第14節までを終えてついに昨年の年間王者・横浜が今季初の首位に立った。ファーストステージ優勝は磐田と横浜2クラブに絞られ最終節を迎える。で、この横浜が首位に立ったのは勝ち点でこの2クラブに大きく開けられるも3位に立った鹿島だった。磐田との対決で後半ロスタイムでの劇的決勝点は見事だった。さらに皮肉にも磐田を首位から引きずり落とし横浜を首位へと押し上げた鹿島が最終節その横浜とぶつかる。う〜ん実におもしろい。

 思えばこの3つのクラブは昨年の2003年セカンドステージでも劇的なドラマを演出した。優勝の行方はこのクラブの間をころがりころがり最後に拾ったのが横浜だった。あの時勝ち点3差をつけてやっぱり磐田と横浜が直接対決をしていた。横浜は勝てば勝ち点で磐田に並び得失点差で磐田を上回ることができる。でも横浜の優勝に必要だったのが鹿島が勝たないこと。鹿島は勝ち点3を加えれば優勝だった。それを打ち砕いたのが我が浦和レッズ。どっちにしても鹿島がこけ、磐田を破り劇的に2003年の優勝をかっさらい年間優勝という見事な勲章を掴み取った。

 あの時も感じたのですが15節あるリーグ戦でよくぞこの最後の最後にこのようなドラマの生まれるカードが組まれているということ。まぁ今年のファーストステージも昨年と同じクラブが優勝争いをしているっていう磐田と横浜以外のクラブのしょぼさはありますが(いい加減このドラマの仲間に入ってよ!浦和レッズ!)それにしてもたいしたものです。関心すると同時にどうやって日程って組んでいるのかな?なんてちょっと疑問に思う。終盤来て優勝の行方が最終節までもつれ込み、さらにそれを左右するのが鹿島ってクラブ、計算されつくしたプロの仕事を感じずにはいられないのです。ってことで調べてみました。

 まず2004年のマッチメイク、通年よりはるかに大変だったようです。っていうのはW杯1次予選、さらにオリンピック、さらにアジア大会、アジアチャンピオンズリーグ、A3・・。2004年はクラブ単位の国際試合、代表戦などなど目白押し。こんな中、間を縫うようにJリーグの日程が調整されていく。ナビスコ杯に代表選手が参加できるのが決勝戦だけになってしまうって日程にはナビスコ杯自体の意味を問う声も聞こえますが仕方がないように思えてしまいます。

 なんでもJリーグに日程は通年だと8月から9月頃翌年のスケジュールプランを作り12月にはスタジアムを押さえる作業に入り1月末に発表に至るのだそうです。ただ2004年は4月から準備を始めていたそうです。半年くらい前のサッカーマガジン、「04年の日程が大変だぁ!!」って記事にこの日程調整のことが書いてあったのですが、Jリーグのスケジュールを決めるキーマン羽生英之氏のコメントがなかなかこの辺をよくあらわしています。「年500日ほしいですね。そしたら100%の日程を作る自信はあるんですけど」記事の中では「冗談!?悲鳴!?」なんて書いてあったけどきっとこれは本音ですね。この500日ほしい年間予定をどうにかこうにかやりくりして終盤に来てみれば最終節、またも僕らをドキドキさせてくれるようなドラマを生むカードが組まれている。Jリーグ日程を調整されている羽生さんはじめとする関係者のみなさんにはホント脱帽ですね。

 でも、やっぱりドラマを演出しているのが昨年と同じクラブってのは残り12,3クラブが情けないからともいえる。さらにいうなればこの500日ほしい日程を最も厳しく戦ってきたのはアジアチャンピオンズリーグ、A3にと参加した磐田、横浜だった。他クラブよりも過密な日程を戦いハンデを背負ってそれでも優勝争いをしている。まさしくこの両クラブは文句のつけようがないです。どちらかが王者になるにふさわしい。第15節、僕はこのマッチメイクの冥利をかみ締めて優勝の行方を楽しもうと思います。

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