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スタジアムに行こうっ!観戦日記2007ACLファイナル 浦和レッズ対セパハン(埼玉スタジアム2002)

アジアチャンピオンズリーグ決勝第2戦
浦和レッズ対セパハン
埼玉スタジアム2002 2007.11.14

浦和カラーで染まった浦和美園駅
▲浦和カラーで染まった浦和美園駅
浦和美園駅から埼玉スタジアム2002へ続く道
▲浦和美園駅から埼玉スタジアム2002へ続く道

 ついについに辿り着いた舞台です。ここまで来ました。我が浦和レッズがアジア王者の座をかけてアジアチャンピオンズリーグ決勝戦を戦うのです。かつてJのお荷物とまで言われたクラブが15年の歳月を経てJリーグ王者として、そしてここまで無敗でこの決勝の舞台に立っている。1999年のJ2降格の瞬間、駒場スタジアムで呆然としたあの日、まるでそれが遠い昔のようです。今ピッチに立とうとしているのは強い浦和レッズ、Jリーグ王者の浦和レッズです。

 10月24日、PK戦までもつれ込んだACL準決勝対城南一和戦、そして11月7日の決勝戦第1戦、アウェーで1-1と引き分けた浦和レッズ、もちろん勝てば文句なし優勝、引き分けならACLのアウェーゴール2倍ルールで、0-0の引き分けでも浦和の優勝、1-1なら延長戦、2-2以上ならセパハンの優勝となる。これは浦和にとってアドバンテージなのか否か…。もちろん勝って優勝を決めてほしい。

 11月14日、リーグの間に行われたアジアチャンピオンズリーグは決勝戦も水曜日、それでもこの日は「埼玉県民の日」埼玉県内の公立学校はお休み。埼玉県民にとっての祭日です。埼玉県民の日に浦和レッズがJリーグ至上初のアジア王者になる。巡り合わせなのか何かがありますね。小中学生には祭日でもやっぱり平日は平日、それでもチケットは2時間で完売、当然の大注目カードになりました。僕もチケットぴあの先行ではずれ発売日、この争奪戦に参戦、どうにかお目当てのSC指定席チケットをゲットすることができました。…本当に全然繋がらなかった。

あちこちに貼られたチラシ
▲あちこちに貼られたチラシ
埼玉スタジアム2002ホーム側 熱い熱い浦和レッズサポーター
▲埼玉スタジアム2002ホーム側 熱い熱い浦和レッズサポーター

 この日のキックオフは19時20分、僕は16時過ぎには浦和美園駅に到着、埼玉高速鉄道線の電車にも浦和レッズのステッカー、そして浦和美園駅も浦和の赤、赤、赤で染まっている。まだ相当時間があるのでイオン浦和美園の飲食店へ。もちろんイオン浦和美園店も浦和の赤、赤、赤、この辺り全部浦和レッズに染まっています。景気付けのビールを飲んで18時前には埼玉スタジアム2002に向かって歩き始めました。浦和美園駅から埼玉スタジアム2002までのあの長い道、ご覧のようにず~っとず~っと続く「ALL COME TUGETHER!」のポスター、なんでも今日の早朝から浦和レッズサポーターたちが貼り続けたそうです。埼玉スタジアム2002まで途切れることなくこのポスターが続きました。さらに至るところに貼られているメッセージのチラシ、本当浦和レッズサポーターたちの情熱ってすごいです。埼玉スタジアム2002に着くとすでにゴール浦和は熱い熱い浦和レッズサポーターたちで真っ赤に染まっていました。試合開始までまだ1時間以上、指定席はまだガラガラ、そりゃそうですよね。座席につくとカップホルダーには赤いビニールシートが丸まって入っていました。今日はどんな絵が埼玉スタジアム2002に浮かび上がるのでしょうか?

埼玉スタジアム2002バックスタンドに浮かび上がった巨大な★
▲埼玉スタジアム2002バックスタンドに浮かび上がった巨大な★
紅白に染まる埼玉スタジアム2002
▲紅白に染まる埼玉スタジアム2002

 試合開始に近づくにつれて次第に埋まっていく埼玉スタジアム2002、選手たちが練習を始める頃には指定席もどんどん赤に染まり上がってきました。19時を超えると空席は見当たらない。まさにこの巨大スタジアムが超満員になっていました。この日の観客動員数は5万9034人、日本国内のスポーツ興行、平日開催試合での最高記録を更新、平日に5万9千も集まるなんてここしか考えられませんね。

 19時20分キックオフを前に選手たちの入場、素晴らしいサポーターたちの声援、応援、そして「We Are REDS!」の大合唱、埼玉スタジアム2002バックスタンドに浮かび上がったのは大きな★そう今日ここで浦和レッズが新しい大きなスターをタイトルを刻むのです。この素晴らしいサポーターたちに新しい時代の幕開けの瞬間を見届けさせてほしい。圧倒的な大声援、浦和レッズは強い、最強の12人目の選手と共に戦うのです。

 試合はこの大声援に押されたのか、浦和レッズのペースで始まる。セパハンは慎重な立ち上がり、しっかり引いて守ってのスタートに浦和の攻めが目立つ。しかし、前半も進んでくるとさすがはファイナリスト、セパハンも次第に攻撃に転じ浦和ゴールを脅かせ始める。そんな危険な時間帯、試合が動く。22分、中央からのポンテのパスが相手DFに辺り右サイドに走りこんでいた永井への絶妙のパスへと変る。ワンテンポ遅れた形になったセパハンDF陣、必死に食らいつくも思い切りよく飛び出した永井、そして思い切りよく振りぬいた右足、右約45度からのシュートはGKの手に当たるもそのままセパハンゴールに突き刺さる。埼玉スタジアム2002を包み込む大声援!先制点は浦和レッズ、大興奮の永井はそのまま僕らが見ているバックスタンドの前へ、飛びつく選手たち。素晴らしいゴールが決まった、ホームの大声援を受けて1-0、まず浦和レッズが貴重な先制点をものにしてみせた。

 この先制点で火がついたのか、セパハンも動き出す、前半30分の早い時間に交代カードを切り浦和レッズに襲い掛かる。危ない場面もあったがそれでも鉄壁の浦和DF陣が得点を許さない。1-0、浦和レッズが貴重な先制点を上げて前半を折り返した。ハーフタイムに入った埼玉スタジアム2002、まだまだ予断は許さないがそれでも近づいてきている、快挙が。期待に心躍る。後半開始前、選手たちがピッチに入ってくるとホーム側ゴール裏には赤、黒、白、12の浦和のビッグフラッグが浮かび上がる。もちろん選手の背中を押し続ける大声援、さああと45分、背中を押し続けようじゃないか。

埼玉スタジアム2002ゴール裏
▲埼玉スタジアム2002ゴール裏
ハーフタイム 広げられた浦和レッズのビッグフラッグ
▲ハーフタイム 広げられた浦和レッズのビッグフラッグ

 後半早々から3トップにしたセパハンは臨戦態勢、セパハンだってここまで来たのです。負けられない思いは同じこと。この前掛かり攻撃にしっかり守ってカウンターを仕掛けての応戦、攻守が目まぐるしく入れ替わる見ごたえのある内容に。ただ、後半に入り明らかに疲れの見える浦和イレブン、この過密日程、苦しいに決まっている。何度も失点のピンチを迎えるも跳ね返す浦和DF陣、このディフェンスがあってこそ今期の浦和は負けないサッカーができているのです。この重苦しい雰囲気、もう1点ほしい。誰もがそう願っていた後半26分、浦和のチャンス、コーナーキックを闘莉王が中央に折り返すとワシントンがトス、走りこんだ永井が思い切りよく振り抜いた。反応したGK、こぼれたボールに噛り付いたのは阿部、泥臭くヘッドで流し込む。ボールはセパハンゴールに!2-0、浦和に待望の追加点が生まれた!今期、浦和のさらなる飛躍のために獲得した阿部がここでその仕事をやってのけた。

ACL2007優勝クラブ 浦和レッドダイヤモンズ
▲ACL2007優勝クラブ 浦和レッドダイヤモンズ
歓喜に酔いしれる浦和レッズサポーターたち
▲歓喜に酔いしれる浦和レッズサポーターたち
優勝カップを掲げるサポーター
▲優勝カップを掲げるサポーター

 セパハンはこの後も諦めることなく浦和ゴールに迫る。それでも2点の優位を貰った浦和DF陣がしっかりと守りいなす。その時が次第に近づいてきた。そしてついに埼玉スタジアム2002に主審の鳴らす長いホイッスルが響いた。浦和レッズアジアチャンピオンズリーグ優勝!歓喜の瞬間、怒涛の声援がこの真っ赤な埼玉スタジアム2002に響き渡る。かつてのJリーグ王者たちが一度も到達できなかった舞台、そしてその舞台に初チャレンジでその栄冠を見事掴みとってみせた。この優勝は浦和レッズだけのものではありません。日本サッカーにとって大きな前進となるはずです。日本一のクラブからアジア一のクラブが誕生した。この過密日程の中、ぼろぼろになった選手たち、本当によくここまで来ました。優勝まで12戦、無敗でのこの栄冠はACL初の快挙、今の浦和はとにかく負けない。アウェーで引き分けホームで勝つ、理想のスタイルが出来上がっていた。おめでとう浦和レッズ、ありがとう浦和レッズ、リーグ、代表、ACLと戦い抜いた選手たち、その代表と言えるでしょう、この日キャプテンマークを巻いた鈴木啓太が優勝カップを高々と掲げた。ACL優勝、そして12月から行われるトヨタカップにACLチャンピオンとして挑戦できる権利を得ました。楽しみはまだまだ終わらない!

 表彰式後、優勝カップを掲げて埼玉スタジアム2002を回る選手たち、この価値ある優勝カップは埼玉スタジアム2002ホーム側ゴール浦和に渡る。サポーターが掲げた優勝カップ、笑顔の選手たち、なんて素晴らしいのでしょうか。サポーターたちも一緒に戦ったから今この快挙があるのです。選手たちもみな口々にサポーターへの感謝の気持ちを語る。一度でもあの真っ赤な埼玉スタジアム2002に行ったことがある方なら分かることでしょう。本当にサッカーを生で観たことのない人には是非とも是非とも一度でいいから行ってみてほしい。僕がいくら語っても語りつくせないあの素晴らしさ、言いたいことはいつもこれ、スタジアムに行こうっ!

 浦和レッズがこの試合を制したことでトヨタカップ出場権を得ました。さらに開催国リーグ優勝国枠も浦和がACLに優勝したことでACL準優勝国に代わる。つまりこの日敗れたセパハンもトヨタカップの出場権がある訳です。セパハンはトヨタカップ開幕戦で勝利すればまたもトヨタスタジアムで浦和レッズと対戦することとなります。きっとそうなるでしょう。そしてこの勝者は欧州王者ACミランと日産スタジアムで対戦することとなります。浦和が勝つこと前提でこの2戦のチケットはすでに取得済みです。まだまだ僕らの夢は終わらない。12月からのトヨタカップもたまらなく楽しみになってきました。

 さらに面白いのが国内リーグ、ここまで首位の浦和ですが、やっぱりこの過密日程でここんところの引き分けが続く。2位ガンバ大阪、3位鹿島にも優勝の目が出てきました。さらにこの日の浦和のACL優勝で来年のACL参加チームはJリーグから3クラブとなりました。浦和は全大会優勝国として出場するからです。これで自動的に今年元日の天皇杯で浦和に敗れた準優勝、ガンバ大阪のACL出場が決まった。Jからはもう1クラブ出場できます。現在首位が浦和、2位がガンバ、既に出場権がある浦和、ガンバ以外、Jリーグ最上位のクラブにACL出場権が与えられることとなります。3位でも零れ落ちてくるACL出場権、Jリーグ上位争いは優勝だけではなくなったのです。それもこれも浦和がこのACLを制したことによるお目こぼしのようなものなのですがね!さあACLは制した、あとはしっかりリーグタイトルを制してJリーグ連覇の王者、そしてアジア王者としてトヨタカップ、世界を驚かせてやろうじゃないか。あぁ本当に楽しみです。


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